様々な業態の厨房経験を基礎に、有名企業の海外法人と店舗を次々に成功に導いた「肉の伝説の経営者」が、2021年ついに独立し、URVグローバルグループに入った。飲食コンサルティングという領域を遥かに超えた、徹底した現場指導で、焼肉飲食業を成功に導く「請負人」
《 ヒトと企業紹介 》
URVグローバルグループ パートナー企業
株式会社TJ TAKANO JAPAN
代表取締役 高野 誠 社長
URVグローバルグループ最高経営責任者 松本尚典 よりご紹介
僕が、シンガポールのURV Global Mission Singaporeをベースに東南アジアで食材貿易事業を展開している最中に、僕はある知人を通して、ある漢(おとこ)の紹介を受けた。
「東南アジアの各国で、日本の有名企業の飲食店を次々に成功に導いている、伝説のような方がいます。東南アジアで、日本の肉を展開するなら、その方をご紹介します。」
僕は、この方とお目にかかり、事業の情報の交換をはじめた。
しかし、そんな彼と僕の間に、大きな衝撃波が襲い掛かっていた。
新型コロナ禍である。
彼と僕の、各々の海外飲食・貿易事業は、中断を余儀なくされた。
新型コロナ禍が去ろうとしている2021年9月9日。この漢、高野誠氏は、日本で独立し、株式会社TJ TAKANO JAPANを設立した。高野誠氏が、飲食事業・飲食コンサルティング事業・総合商社事業を展開する、日本のホームベースとなる企業である。そして、株式会社TJ TAKANO JAPANは、URVグローバルグループのパートナー企業となった。
再び、彼と僕は、事業を共にスタ-トした。
今、日本の飲食業界で、焼肉は大きなブームとなりつつある。それ故に、安易な起業も多い。
そんなレッドオーシャンの焼肉事業で安直な見込みで挑んだのでは成功しないという危機感を持つ、賢明な飲食投資家たちが、本物の焼肉業の成功の方程式を求めて、株式会社TJ TAKANO JAPANに、今、押し寄せている。
株式会社TJ TAKANO JAPANは、設立後から多くの飲食店、焼肉店の改革・新規開店をする投資家の依頼で、飲食コンサルティング事業部門は、大繁盛の様相を呈している。
この高野誠氏とZoomによるインタビューを行った。
■対談
高野誠社長インタビュー
松本:本日は、高野社長が、現在、店舗改革に取り組まれている店のある沖縄と東京で、Zoomによるインタビューをさせていただいております。
ご多忙の中、お時間をいただき、ありがとうございます。
高野社長:こちらこそ、よろしくお願い致します。
独立のビジネスモデル
松本:高野社長と僕は、東南アジアを皮切りに協業をしましょうというお話を進めています。
まず、はじめに、新会社の特徴、ビジネスモデルについて教えてください。
高野社長:自分は若い頃から厨房での調理現場を、中国料理をはじめとして、様々な飲食業態を経験し、そして、メニュー開発を行う機会に恵まれてきました。そして、ご承知の通り、東南アジアで、ゼロから焼肉事業を立ち上げるという貴重な経験もさせていただきました。
この経験とノウハウを活かし、人の役に立てないか、自分の料理を世界中の人達に食べてもらいたいというのが創業の想いです。
最初は、自分達の店をつくり経営をしようかと思い準備を進めていました。しかし、コロナの影響もあり、なかなかいい物件も無くどうしようかと悩んでいました。そうしたところ、パートナーである投資家さんから、ある焼肉屋さんが困っているため、コンサルティングとして自分達の店が出来るまでやってみないかという話しを頂きました。
これが、始まりです。
こうして、コンサルティング業務がスタートしていきました。その中で、地元茨城県庁をはじめ各県、仲間うちから、私が独立をしたという情報が海外まで広まっていきました。特に焼肉業に投資する投資家の方々に噂が広まった次第です。そして、投資家の方々に、「店を作ってほしい」「店を改革してほしい」「商品開発をしてほしい」というご要望を頂くようになりました。
そこで、スタート段階では、投資家の方々の案件をお引き受けする、飲食コンサルティングの形態で、事業をスタートすることになりました。自分の店であれ、投資家の方からお引き受けした店であれ、お客様に感動をお届けしたいという想いは、共通ですので。
松本:高野さんが独立をされたとなれば、中国料理界、焼肉業界では高名でいらっしゃるから、投資家の方が、続々と依頼をされることになったのですね。
一方で、通常の飲食コンサルと違い、高野社長は、お引き受けした店舗に、御自身や部下の方々で完全に入り込み、徹底して開業や改善に取り組んでおられますよね。普通ですと、飲食コンサルは、数日間、厨房で指導をする程度のかかわり方となると思いますが。
何故、そのような、手間がかかる方法をあえておとりになるのですか?
高野社長:コンサルに入ったお店にいい人材が居ればレシピやノウハウ、数日指導を提供するだけで大丈夫です。実際、そうした指導でコンサルをさせていただいている店もあります。
ただ、不採算の店の立て直しの場合、大抵は「いい人」がいない状態が多いと感じます。
オーナー側からすれば、どうにかしてほしい、いい店にしたいというのが本音ですので、それに答えるにはただレシピの提供などをするのではなく現場に入ってコンサルするのが一番だと思っています。
しかし、このスタイルには限界もあるので今後のスタイルについては社内で検討しているところです。
現場コンサルティングの様子
事業展開と、身体の限界と
松本:なるほど。クライアントにとって、それは理想的なコンサルティングの姿ですね。
ただ、御社の経営ということになると、高野社長が、そこまで現場に入れ込みますと、身体は一つですから、事業展開の限界が、見えてしまいますね。
高野社長:はい。この問題はすぐに解決しなければならない課題で、今後のスタイルについては社内で話し合っているところです。
社内全体で力をあわせて、総合的にコンサルできるようにしていきます。
そして、協業するパートナーや、他の企業様とも力をあわせ、ともに、発展するような方策を講じて、身体の限界を超えて事業を成長させたいと思っています。
松本さんともチカラをあわせて、事業を進めたいと思っているわけです。
肉の生産者からの調達と、貿易・販売
松本:その中で、御社では飲食のコンサルティング業を超えて、牛肉やその他の食材の卸や貿易販売を行われますよね。特に、今は、常陸牛の生産者から購買されて、それを焼肉店に販売されておられますね。
牛肉の販売は、野菜や魚と異なり、精肉という特殊な工程をえなければ、店舗や販売店は利用ができないのですので、直接の生産者との取引が普通では行えない世界です。
高野社長:弊社の事業は、国内・海外飲食コンサル事業、卸売業、商品開発事業、飲食事業、貿易事業とあります。
常陸牛だけでなく、近江牛で有名な滋賀県、宮崎県の宮崎牛、宮城県の仙台牛、千葉県のみやざわ和牛、沖縄県の八重山石垣牛なども農家さんや協会、業者さんとも親しくさせていただいているので、ご提供は可能です。ただ、私自身、茨城の出身ということもあり、茨城県の常陸牛を始めに、沖縄県の八重山石垣牛の卸売からスタートしました。
こういったブランド牛や無農薬野菜など質の良いものを使って頂く事で、開業や店舗改革、その店舗ごとのオリジナルな調理やレシピを開発する事ができています。
また、最良の食材を安定的に供給できる商社機能があり開発も可能であれば店舗側としてもロスを無くす事に繋がっていくと思います。
松本:それで、これからは、常陸牛をはじめとする日本のいいものを、展開する海外の店舗にも、貿易し、卸していかれるという計画ですよね?
高野社長:はい。そうしたいと思っております。
松本:高野社長の強みは、御自身で調理とメニューの開発を、その店舗ごとにして提案し、そして、かつ、牛肉という物流が一番難しい商材の貿易と流通の経験ももち、海外へ運んで通関し、それを海外で在庫を持つことができるということまでのノウハウをお持ちになっているという点ですよね。
まさに、飲食コンサル業や、外食産業を超えたノウハウで、お客様を幸せにするという、壮大なプランが描けますよね。
海外での肉の調理と、ハラル
松本:さて、最後に、今後の夢、そして高野社長の目標を教えてください。
高野社長:たくさんの人達に美味しいと言ってもらえる料理を開発し、世界中のお客様に食べてもらいたいという想いを実現するため、海外に向けて進出をしたいと思います。
例えば、自分が経験してきた国の近隣には、マレーシアのような、イスラム圏の国が広がっています。
イスラム圏では、ハラルが非常に多く、ハラル認証を受ける必要があります。ハラルというのは、単に、ブタは駄目だけど、牛ならいい、というような簡単なものではありません。
牛でも、ハラル認証を通すためには、様々な制約をクリアーしなければなりませんし、素材も徹底的に再検討しなければなりません。このような難関をクリアーし、イスラム圏にも優れた日本の良いものを発信していきたいと思っています。
また、中東への物流や、牛を神聖視するインドでは、まったく異なるスタイルを考えなければならないのでそれにも挑戦したいと思います。
私はホテルの中国料理からスタートし、「料理」というものから様々な経験をさせていただきました。ジャンルの違うビジネスや多くの人達とも出会いました。その経験を合わせ、関わって頂いている人達、仲間と世界でチャレンジするのが、私の夢です。
松本:素晴らしい、そして壮大な夢ですね。
とても、わくわくします。
どうも、ありがとうございました。
高野社長:こちらこそ、ありがとうございました。
【インタビューを終えて】
~経営コンサルタントの視点~
食というグローバルソリューションに挑む
インタビューをうけておられる高野社長は、はにかんだ笑顔が「可愛い」タイプの男性だ。
しかし、一旦、料理に向き合うと、その高野社長の表情は、かなり「強面」(こわおもて)に代わる。真剣さが眉間に現れ、その姿からは「漢(おとこ)の仕事」を感じさせる。近寄りがたい威圧感さえ発信する。
そして、出来上がって来た料理を試食すると、そこには、えもいわれぬ、優しい美味の世界が広がっているのだ。
料理に向き合う強面の真剣さから、この料理の優しさを生みだすのが、まさに、真の料理職人の生き様なのだと僕は感じる。
その真剣さは、料理の時だけではなく、素材の吟味から、地道な下ごしらえの時間にまで及ぶために、高野社長は、海外に展開する自分の店の料理の素材を、日本から貿易し、そして、食材商社事業まで展開することになった。
料理に真剣に向き合えば、それが必然の結果なのである。
高野社長が抱く事業理念は、自分の材料に対するこだわりと、自分が生み出する料理に自信をもち、その自信を基礎に、その結果、生み出される優しい料理を、世界の人たちに食べていただきたいという、純粋な職人的な想いの発露だ。
食は、ヒトに幸福な時を提供し、生きる喜びと活力を与える。この世界共通のソリューションを真剣に求めるなら、国境など、なくなるに違いない。
食は、本当のグローバルソリューションなのだ。
高野社長は、料理に対する真剣さから、必然的に、世界を目指し、グローバルな料理人となったのだろう。
COMPANY INFORMATION
株式会社TJ TAKANO JAPAN
〒900-0015
沖縄県那覇市久茂地2-16-3 KMくもじビル201号室
https://urv-group.com/tj-takano-japan/
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