海外進出支援を受けるきっかけ

私は、主人が経営する企業グループの取締役を日本で務めております。

そのグループでも、海外進出は重要な課題であり、とりわけ、東南アジアへの拠点づくりに取り組みたいと思っておりました。そのための現地での雇用や、販売を進めるためには、どうしても、海外現地法人が必要となります。

私どもの企業グループでは、そのための基礎作りを担う海外事業を、大学で英文科を卒業している私が担当することになりました。

ただ、海外の現地法人は、英語ができれば作れるほど、簡単なものではありません。

現地での法規制や、役員・資本規制に精通し、設立後は、会計や税務を進めなければなりません。そして、更に肝心な現地での販売等の事業にも、現地の様々なビジネスの事情に精通していなければ、到底、成功はできません。

また、東南アジアと一口で言っても、どこに、拠点を作ったら私どもにとって有利なのか、全く見当がつきませんでした。

そんな課題を持って、様々なリサーチをする中で、URV Global Mission Singaporeの五十嵐社長にお目にかかる機会をえました。シンガポールに長年居住され、シンガポールを知り尽くされている五十嵐社長から、シンガポールという国の無料レクチャーをいただきました。

そして、まずは、主人と二人で、シンガポールを訪問したのです。このときは、URV Global Mission Singaporeの現地在住のご担当の方に、シンガポールを隅々まで、ご案内いただき、視察を致しました。

国民一人あたりのＧＤＰが日本よりも高い、富豪国家シンガポールは、日本よりも治安がよく、しかも、そこに拠点ができれば、ASEAN諸国に対して、貿易やヒトの動きの障壁は殆どありません。

日本の場合、外国人の雇用には、在留目的規制が厳重に働き、日本人と同じような自由な雇用は、外国人には非常に制限されています。その点、シンガポールの現地法人では、ASEAN諸国の広い地域からのヒトの雇用が自由であることを知りました。

教育国家であるシンガポールの人材の質は高く、その生産性の高さと比較をすれば、人件費も、日本企業にとってはそれほど高いという感じはしません。

中国人・マレー人・インド人という人種で構成されるシンガポールでは、今後、発展するアジアを企業が攻めるのに必要な、若い優秀な人材を、非常に獲得しやすいことに気づいたのです。

日本では、今後、更に難しくなる、若いやる気に満ちた人材が、この小さい国には、アジア中から集まっていることがわかりました。

視察を終え、主人と私は、シンガポールに、私どものグループの現地法人を設立し、今後のグループの拠点とすることを決め、URV Global Mission Singaporeと、その支援をいただく契約をさせていただきました。

シンガポールでの現地法人の設立

シンガポールに現地法人を作る場合、最も難しいのは、現地ダイレクターをどなたに依頼をするか、です。現地ダイレクターは、信頼できる方でなければ、依頼できません。通常ですと、そのような方には、非常に高い人件費がかかってしまいます。

この点、URV Global Mission Singaporeは、現地での弁護士事務所との直接かつ豊富な人脈があり、現地の資格を持った弁護士にダイレクターと現地業務の秘書をお願いすることができました。

膨大な必要書類の難解な翻訳も、非常にスムースに進みました。

第二の難関「現地での銀行口座開設」

さて、会社が設立した後、次なる最大の難関が、現地の銀行口座開設です。

弊社グループでは、日本では、様々な銀行との取引がありますが、実際、東南アジアでビジネスの信用をえるためには、現地の英国資本の大銀行との取引が必須になります。

一切、現地での信用のない弊社の、しかも社長である私が現地のビザを保有していないという、非常に不利な状態での口座開設でした。

マネーロンダリング規制がどんどん強化される世界の情勢の最中に、現地の大銀行の銀行口座を新規開設できるかどうかは、一種の「賭け」でもありました。

URV Global Mission Singaporeでは、ダイレクターの弁護士の銀行への信用をベースにして、現地の大銀行のプライベートバンカーに口座開設手続きを依頼。万全の態勢をご用意いただき、私の銀行との口座開設面談にも、五十嵐社長、自ら立ち会っていただき、側面から御支援をいただきました。

その結果、無事に、シンガポール最大の銀行であるＵＯＢ銀行に取引口座を開設し、無事に、ビジネスを開始できる基礎を作っていただきました。

その後、現地のオフィスの管理や、現地での会計帳簿作成、会計事務所との連絡協議、更に人材の募集なども、すべてワンストップでお引き受けいただきました。弊社としては、ビジネスの拡大に集中できるようになっています。

今は、ようやく体制が整ったところです。

今後は、現地での採用と教育を進め、事業を発展させ、グループの収益に貢献ができるように、発展を目指して参ります。

URV Global Mission Singaporeには、現地でのビジネスのよきパートナーとして、今後もお世話になり続けると思いますが、引き続き、よろしくお願いをいたします。

御寄稿　2019年5月